日本の「自粛要請」よりはるかに行動が制限された英国での都市封鎖。
コロナ禍真っ只中、ロンドンの片隅で感染の可能性に怯え、他者との距離に戸惑い、それでも日常を失わないために、ささやかな幸福とともに生活を続ける著者の「STAY HOME 100DAYS」
ロックダウンとは、すなわちクリフハンガー。崖っぷちに引っかかって、かろうじて生きてるのです。
いつになったら救急隊が助けに来てくれるだろう。この身を繋ぎ留めているロープは丈夫だろうか。切れはしないか。もしかして爪先着くくらい低い崖だったりして。けれど宙ぶらりんなのだから、どうしようもない。運を天に任せるしかない──そんなときチョコレートは象徴的な希望の味がします。(本文より)
■四六判並製 ■224ページ
978-4-86011-447-3