文豪ばかりが作家じゃない!
藤澤淸造から田中英光、倉田啓明まで──小説にすがりつくように生きてきた私小説書きが、自身にとって重要な作家と書物を紹介する偏愛書録。
「小説現代」連載の「誰もいない文学館」と「本の雑誌」連載の「文豪ばかりが作家じゃないと、いつか教えてくれた人たち──幻の筆跡を通じて」を収録。
■四六判上製 ■176ページ
■978-4-86011-471-8
■2022年6月21日発売
[目次]
誰もいない文学館
藤澤淸造『根津権現裏』
呉承恩 田中英光『西遊記』
朝山蜻一『キャバレー殺人事件』
大木雄二『童話を書いて四十年』
村山槐多『槐多画集』
倉田啓明『地獄へ堕ちし人』
田畑修一郎『石ころ路』
宇留野元一『樹海』
大坪砂男『閑雅な殺人』
久鬼高治『北十間川夜話』
横川巴人『夢 横川巴人作品集』
尾形亀之助『雨になる朝』
川村花菱『川村花菱脚本集』
尾崎一雄『子供漫談』
城昌幸『みすてりい』
八木義徳『美しき晩年のために』
藤森淳三『文壇は動く』
佐々木味津三追憶文集『甘棠集』
相馬泰三『鹿子木夫人』
松永延造『時頼と横笛』
武田武彦『踊子殺人事件』
島田清次郎『晶玉集』
上野成子『鹿鳴草』
岩崎英重『坂本中岡両先生遭難顚末』
芳賀書店『田中英光全集』内容見本
西村賢太編『藤澤淸造全集内容見本』
文豪ばかりが作家じゃないと、いつか教えてくれた人たち──幻の筆跡を通じて
はじめに
藤澤淸造
永瀬三吾
大河内常平
石浜金作