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本の雑誌2022年7月号469号 特集:いま、ルポルタージュが熱い!

770円

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[編集部より] 2012年に『謎の独立国家ソマリランド』を作ったとき、帯に「衝撃のルポルタージュ」というコピーを入れるか一瞬躊躇しました。なぜ躊躇したのかというと「ルポルタージュ」という言葉があまり使われなくなっており、いまいち伝わらないのではと不安に思ったからでした。それでもやはりソマリランド&ソマリアに何度も足を運んで事実を積み重ね真実に迫る高野秀行さんの行動と原稿は「ルポルタージュ」と呼ばないわけにはいかず、「世界を揺るがす」という言葉とともに帯に刻み込んだのでありました。 それから約10年の時が過ぎ、気づけば書店の店頭には「ルポ(ルタージュ)」という文字がついた本がたくさん並んでいるのでした。おそらく磯部涼さんの『ルポ川崎』が出たところから、一気に「ルポルタージュ」は市民権を回復し、人気を復活したのだと思います。 というわけで、「ルポルタージュ」特集をすることにしました。なにせ自分も一番好きなジャンルなので力が入りましたら、いやはや知らない本がいっぱい上がってきまして、結果、またまた部屋に積ん読の山が。皆様にもお楽しみいただけたら幸いです。 特集:いま、ルポルタージュが熱い! 「ルポ川崎」の刊行以来、ルポを冠する本が増えてきた。では、ルポとはなにか。ルポはどうして面白いのか。というわけで本の雑誌7月号の特集は「いま、ルポルタージュが熱い!」。21世紀ルポルタージュ全集を作ろう!座談会から、潜入ジャーナリスト横田増生はなぜ潜入するのかインタビュー、ルポライターの最後の手段に開高健とルポルタージュ、晩聲社のルポルタージュに「ルポ川崎」VS「横丁の戦後史」のルポライター対談、そして読者の偏愛ルポルタージュまで、ルポの醍醐味に迫る28ページなのだあ! 新刊めったくたガイドは、吉野仁が読みごたえたっぷり、タナ・フレンチ『捜索者』に引き込まれれば、藤ふくろうは愛と苦しみが混じり合う『シャギー・ベイン』の強烈な輝きに目を奪われる! 大森望が雪風シリーズ13年ぶりの新刊『アグレッサーズ』が楽しい!と太鼓判を捺せば、古山裕樹は極限状況のドラマを描く月村了衛『脱北航路』にしびれっぱなし。高頭佐和子が松波太郎『カルチャーセンター』で小説について考えれば、すずきたけしは見たくないけど見たい、『禁断の世界』が最高に面白い!と断言。そして北上次郎は信じる力がわいてくる加納朋子の連作集がいいぞ!と激賞。さあ、これほど読後感のいい小説も珍しい、とおじさんがおすすめする連作集のタイトルはなんだ? 54ページを見てくれぃ! 今月の読み物作家ガイドは安部公房。12歳で安部公房と出会い、安部公房にガイドされて成長した円堂都司昭が揺らぐ自分と社会の輪郭をガイドすれば、黒い昼食会はよむーくのPOP立てを所望。大槻ケンヂが「ルポ川崎」合わせでここは、地獄か? アルジャーノンには、花束か? と問えば、堀井憲一郎は「一私小説書きの日乗」の酒量を数えて追悼。新橋駅前、ニュー新橋ビル三階、喫茶店のパラダイス「カトレア」でいったいなにが起きたのか。真実は現場取材のなかにある。さあ、コロナも落ち着きつつあるいま、本の雑誌7月号を持って、いざ真実を探しに現場に出よう! ■A5判並製 ■136ページ ■ISBN978-4-86011-531-9 [目次] 本棚が見たい! 7月の書店 太洋堂書店/7月の本棚 遠藤 諭 古本屋台 Q.B.B. 哀愁の町に何が降るというのだ。/まあいいや、どうだって 椎名 誠 特集:いま、ルポルタージュが熱い! 座談会/21世紀ルポルタージュ全集を作ろう! 東えりか・神谷竜介・すずきたけし 突撃インタビュー/横田増生はなぜ潜入するのか!? ルポライターの最後の手段 小野一光  開高健とルポルタージュ 坪松博之  晩聲社のルポルタージュ 土肥寿郎  ルポライター対談/本人のリアリティに聞き手が入り込むことがルポの醍醐味だ! 磯部涼・フリート横田  読者アンケート/このルポルタージュがすごい! そして奇妙な読書だけが残った/ここは、地獄か? アルジャーノンには、花束か? 大槻ケンヂ  弱虫DIY/漆喰か珪藻土か 内澤旬子 東京ロシアンルーレット/1ヶ月後の真実 江部拓弥 新刊めったくたガイド タナ・フレンチ『捜索者』に引き込まれる! 吉野 仁 愛と苦しみが混じり合う『シャギー・ベイン』の強烈な輝き 藤 ふくろう 雪風シリーズ13年ぶりの新刊『アグレッサーズ』が楽しい! 大森 望 極限状況のドラマを描く『脱北航路』にしびれる! 古山裕樹 松波太郎『カルチャーセンター』で小説について考える 高頭佐和子 見たくないけど見たい『禁断の世界』が最高に面白い! すずきたけし 信じる力がわいてくる加納朋子の連作集がいいぞ! 北上次郎 現代社会を映す短編集『#真相をお話しします』に注目! 宇田川拓也 エリザベス女王の意外なトリヴィア ♪akira 本屋「とか」を名乗る「百年の二度寝」 和氣正幸 SFスパイ小説『ヨーロッパ・イン・オータム』登場! 山岸真 空想とユーモアに満ちた坂月さかな『星旅少年』 田中香織 パラフィン紙の向こうにレアなSF児童文学を発見! 小山力也 規格外の本を作る出版社「さりげなく」 竹田信弥 「近代出版研究」創刊! 下井草 秀 サバイバルな書物/人類と世界のためにほどほどで死ななきゃならない でも老いたくない 服部文祥  断捨離血風録/簞笥 日下三蔵  黒い昼食会/よむーくのPOP立て求む!  私がロト7に当たるまで/オリジナルグッズの収支 宮田珠己 鉄道書の本棚/ソ連からペルーまで濃い裏話が満載の『電車を創る』 V林田 文芸記者列伝/庶民に目線を合わせた人たち 川口則弘 ユーカリの木の蔭で/浴衣の柄 北村 薫 連続的SF話/短歌から現代川柳へ 鏡 明 南の話/『グッドナイト・ムーン』の怪(4) 青山 南 そばですよ/新橋駅前、ニュー新橋ビル三階。喫茶店のパラダイス「カトレア」で。 平松洋子 テリエ『異常』が楽しい! 円城 塔  否定と愛の『呑川のすべて』 べつやくれい  時を超える家族の再会 藤岡みなみ  魚毒漁についての唯一無二の本 風野春樹  ホリイのゆるーく調査/「一私小説書きの日乗」の酒量を数える 堀井憲一郎 小海線物語/高原列車の途中下車 沢野ひとし 安部公房の10冊/揺らぐ自分と社会の輪郭 円堂都司昭 続・棒パン日常/『忍法十番勝負』再読 穂村 弘  三角窓口/「私の履歴書」を目にする度に父を思い出す 他  即売会の世界/石川春菜  今月書いた人 掲載図書索引 今月本の雑誌に遊びに来た人 後記

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