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「東京人が生まれてから真っ直ぐの道を歩くとすれば、「田舎者」は上京という分かれ道に立って、進路を大きく変えていく。複雑にならざるをえないのである。私はそこのところに魅力を感じてきたし、今も感じる。」(本文より)
6人の作家が生きた東京とは──
赤瀬川原平、洲之内徹、浅川マキ、田中小実昌、山之口獏、耕治人
この街に住み、生きること。
岡崎武志氏のライフワークである「上京」をテーマに、『上京する文学 漱石から春樹まで』、『ここが私の東京』に続く、上京もの第3弾。
■四六判並製 ■264ページ
ISBN978-4-86011-475-6
[目次]
まえがき
第一章 赤瀬川原平 前衛に押し流された東京の足跡
第二章 洲之内徹 銀座「気まぐれ美術館」への道
第三章 浅川マキ 雨降る新宿の黒の歌姫
第四章 田中小実昌 路線バスで知る東京のもう一つの顔
第五章 山之口貘 沖縄から池袋へたどり着いた放浪詩人
第六章 耕治人 野方に苦しみ生きた二人ぼっちの二人
あとがきに代えて